梅田智也・小松さくら ピアノコンチェルト

コンチェルト＋コンサートgarden#７ 梅田智也・小松さくら ピアノコンチェルト 2025.5.15 @電気文化会館ザ・コンサートホール 協力：電気文化会館（中電不動産株式会社） コンチェルトを指揮者なしのアンサンブルの規模で挑戦するというシリーズ企画「コンチェルト＋コンサートgarden」も３年目に入りました。今回はこれまでの中で１番の挑戦とも言えるような、ピアノコンチェルトを2つお届けするという濃厚なコンサートとなりました。テーマとした作曲家は、ベートーヴェン。コンチェルト３番５番とお届けするだけでもハードな内容であったところ、室内楽曲「管弦六重奏曲（木管五重奏版）」と序曲「コリオラン」も演奏し、演奏時間もこれまでで１番長いものとなりました。 こうした小さな編成にとって、ピアノコンチェルトは音量やバランスを含めて高い技術力を求められますが、アンサンブル・ガーデンの皆さんの素晴らしい熱意と、編曲者小野江さんのお力添えで、大変聴きごたえのある素晴らしいコンサートとなりました。 さらにソリストのお二人がアンサンブルに加わることで、その熱量は日に日に高まり、当日はこれまでにない大きな思いが重なったように感じられました。ソリストの梅田さんと小松さんは、実は同じ高校をご卒業なさった先輩後輩でもありますが、リハーサルよりお二人のスタイルは真逆と言えるような異なる音楽の発信方法に感じられ、メンバーもリハーサルから本番が終わるまで次の演奏が楽しみという気持ちがずっと続いていたのではないでしょうか。そうしたその時だけの音楽を感じ、楽しむということ、いつも高い熱量で表現ができるという気持ちは、ソリストのお二人によって鼓舞されたものでもあったように思います。それぞれの世界観をしっかりと魅せてくれたお二人のソリストに、心より感謝申し上げます。 OMPでは梅田さんと「皇帝」をご一緒するのは実は２回目（前回は弦楽五部との共演）、そして小松さんとは昨年のリサイタルに続き２回目という、繋がりも出会ったタイミングも異なるお二人でしたが、1つのコンサートでご共演いただけたことが何かの巡り合わせとでも言えるような、特別なご縁がありました。大変お忙しい中、貴重な演奏を聴かせてくださって、ありがとうございました。またぜひご一緒させていただける日を楽しみにしております。 次回ガーデン#８は、10/9「稲田悠佑チェロ、佐藤杏奈サクソフォンコンチェルト」にて皆様をお待ちしております。

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