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2024.02.20

コンチェルト+コンサート「garden #3」

波馬朝加・長谷部りさ ヴァイオリンコンチェルト

コンチェルト+コンサートシリーズ「garden」第3回目の公演“ヴァイオリンコンチェルト”をお届けいたしました。前回に続いてソリストを2人お招きまして、オーケストラを室内楽編成に編曲していただいたコルンゴルト、メンデルスゾーン、それぞれのヴァイオリンコンチェルトをお楽しみいただきました。 ガーデンと名付けました本企画は、オーケストラ編成でしか演奏ができないコンチェルト(協奏曲)を、室内楽ホールそして室内アンサンブルの規模で演奏するというもので、ソリストだけでなく出演者全てにとってハードルの高いコンサートであると言えますが、今回もアンサンブルガーデンのメンバーが大変意欲的に取り組んでくださいました。 ヴァイオリンコンチェルトの魅力は大きく、映画やテレビなど様々なシーンでも登場することがありますが、曲目の解説、そしてソリストの声もお届けしながら、約2時間4曲をたっぷりとお楽しみいただきました。 コルンゴルトという耳慣れない作曲家の演奏においては、ソリストの長谷部さんが「指揮があるよりもアンサンブルできている」と感じるほどに高い集中力で演奏に挑み、この曲目を知らない方々にこそ、より大きな魅力としてお伝えできたように思っております。ソリスト自身が新境地とも言えるような体感を得られたことは、何よりも大きな糧となりました。 そしてメンデルスゾーンのコンチェルトでは、曲目の有名さを超えて、アンサンブルの楽しさ、それぞれの音楽家が輝く姿をより強くお伝えできたように感じています。ソリストの波馬さんは意外にもコンチェルトの演奏が初めてだったということで、その夢の一端にご一緒できたことは主催者としても大変誇らしく感じています。 こうしたアンサンブルは、ただ演奏ができるというだけでは継続が難しく、その舵取りや内部での立役者、縁の下の力持ちが本当にたくさんいてくださってこその、コンサートだと感じております。ガーデンと名付けた企画名の元である“庭園”も、実は咲き誇る花々だけで成立する訳ではなく、土や栄養や風や様々な人的なサポートがあって、美しさを保つ要素にもなっているように感じます。 これからも音楽の心地よさと、その楽しみや魅力を音楽家とお客様と共有できますように、課題に向き合い、次回への準備を進めたいと思います。 今回も大変なスケジュールの中でしたが、出演者の皆さんの笑顔が、とてもたくさん垣間見えるコンサートになったように感じています。ご出演をご快諾くださった波馬さん、長谷部さん、編曲の小野江さん、そしてたくさんの役割を見えるところ・見えないところで担ってくれた、出演者アンサンブル・ガーデンの皆さんに、心から感謝いたしております。本当にありがとうございました。 次回は(次年度の継続開催が決まりました!)、2024年5月21日、フルート岩崎花保さん、ピアノ井上莉那さんをお迎えして、フルートコンチェルトとピアノコンチェルトをお届けいたします。今後ともご支援の程、よろしくお願いいたします。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。

開催概要

公演時間
開場18:30|開演19:00
会場

電気文化会館ザ・コンサートホール

チケット代
一般¥4000|学生¥2000(全自由席)

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開催風景